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本焼きとは?
陶芸の作品工程に含まれる「本焼き」。 |
本焼きの作業工程
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工程① 高さ合わせ当然ですが、陶芸窯は1回に焼ける容量が決まっています。 空気が多いと、熱が回りにくい、という理由もありますが、 せっかく焼くなら限界まで詰め込み、 電気代を節約したいところでもあります。 一言に詰め込む、と言っても、作品だけを積み上げて 窯をいっぱいにすることはできません。 「棚板」と「つく」という耐火性の道具を使って 簡易の棚を作って作品を収納していきます。 初心者向けに言うならば、道具である 「棚板」は熱にすごく強い平たいタイル、 「つく」はL字型の耐火レンガ、という認識でOKです。 「つく」には高さの違うものが多くあり、 同じ高さのもの4の倍数で揃えます。 棚の高さを作るための道具なので、この「つく」の高さに合わせて 窯に入れる作品を仕分けます。 基本的には素焼きと同じ工程になります。 大容量の陶芸窯に大量の作品を入れるからこその作業かもしれませんね☆ |
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工程②窯詰め高さ合わせが終わったら、いよいよ窯に作品を詰めていきます。 上部から入れる窯なので、背が高く重いものを下に、 背が低く軽いものを上に入れます。 1段目が埋まったら、棚板の四隅に「つく」を置いて柱にし、 棚板を置いてまた作品を並べていきます。 本焼きに回される作品のほとんどは、表面が釉薬に覆われています。 釉薬は温度が上がるとガラス質に変化するため、素焼きのように 作品を重ねるとくっついて外すことができなくなります。 また、分厚く釉薬をかけてしまっていると、熱でガラスがたれ落ち、 棚板にくっついてしまう危険もあります。 棚板にも「アルミナ」というガラス離型剤を塗っておく下準備が 必要だそうです。 |
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工程③焼成する作品を陶芸窯で焼くことを「焼成」とも言います。 窯が埋まったらいよいよ電気窯に電気を通します。 本焼きの場合は、釉薬の水分を抜くため、 1週間程度は自然乾燥期間を置いてからの本焼き実施が望ましいと言われています。 一見したら完全に乾いているように見えても 実はまだ残っている水分を完全に窯から追い出すため、 水蒸気の抜け穴を残してあげないといけません。 ※水は熱膨張するので、窯を締め切っていると逃げ場が無くなり、 加圧が過ぎて作品が割れることがあります。 すがわら陶芸部会では水分が抜けきった400℃あたりで 窯の熱効率を上げるために、この水蒸気の抜け穴をふさぎます。 しっかり焼けてくれますように! |
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工程③窯出しする作品がしっかり冷めたころ、今回は3日後に窯から作品を取り出しました。 周りの作品がしっかり色づいているので 白色の花瓶が目立ちますね。 最後に窯から出すまで、割れや欠け、釉薬のたれ落ちは確認できません。 水を入れてみなければ水漏れの確認もできないのでドキドキです! 今回入れた作品は合計5点! 作品の作り方は下記を参照してくださいね☆ |
作品の作り方
今回は以下の3種類の陶芸作品の製作にチャレンジしました。 |
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タタラに型押し☆三角一輪挿し初心者でも簡単に、しかも手早く、 おまけにオリジナリティーたっぷりで作れる一輪挿しです。 絵心無くても大安心な型押し技法が楽しさをプラス! 今回、そんな大活躍した押し型は、すがわら陶芸部会の先生 オリジナル作品を使わせていただきました☆ |
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大判タタラでぐるり!筒型花瓶レイカフェよりご依頼のあった、 「畑で採れた茎の長い花を飾るための花瓶」を作らせていただきました。 高さ20㎝の背の高い花瓶を、とてもシンプルに仕上げる方法を 教えていただきました。 シンプルは一番難しいかもしれないことを学んだ技法です。 |
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楕円に作る、手びねり花器レイカフェよりご依頼のあった、 「花だけを浮かべる花器」を作らせていただきました。 レイカフェの窓に合わせて楕円に仕上げるのがちょっぴり上級ワザ? 基本の手びねり技法にチャレンジしました。 |
今回の記事を書いた人について
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菅原生涯学習市民センター 工作担当 よしだアフターファイブも休日もアトリエにこもって絵を描くのがライフワークな、生粋のインドア女子。芸術系大学ガラス造形コース卒。陶芸は今回を除くと日帰り体験を3回ほどだけ、の習熟度です。また皆さんと大きなものを工作できる日を楽しみにしております。 |