「こころ彩る徒然草 兼好さんと、お茶をいっぷく」を読んで
雑草フラワーアレンジメントに挑戦!

もくじ
●  読んだ本について
▼ 「こころ彩る徒然草 兼好さんと、お茶をいっぷく」の内容について / ▼ この本を選んだ理由 / ▼  感想

● 今回のアクション!~雑草フラワーアレンジメント~
▼ このアクションにした理由は? / ▼ 準備物 / ▼ 作り方  / ▼ 感想

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今回の記事を書いた人について

読んだ本について




「こころ彩る徒然草 兼好さんと、お茶をいっぷく」

著者 / 木村耕一
1万年堂出版、2017
ISBN / 9784866260273 978-4-255-00399-3

「こころ彩る徒然草 兼好さんと、お茶をいっぷく」の内容について

この本は、兼好法師の「徒然草」の現代語訳ですが、古典の授 業のような堅苦しいものではなく、現代の人が私たちに直接語 り掛けるように意訳しているので、大変読みやすいです。有名 エッセイストのブログやツイッターを見ているような感覚で、 サクサクと読めます。


この本を選んだ理由

美術センターの臨時休館に伴い、自宅待機 の日が増えました。元々読書は好きでした が、本屋にも行けないので(書店派)、以前 に読んだ本や、家族の本を借りて読んだり しています。
この本は母の部屋で見つけました。大学は 国文学科でしたが、専攻は近代文学でした ので、「徒然草」を読むのは高校の古典の授 業以来です。「徒然草」を純粋に読み物とし て読んだことは無かったな、とパラパラと 中身を見たところ、読みやすそうだったの で、読んでみることにしました。 (この歳で原文を読むのはキツい!)


「こころ彩る徒然草 兼好さんと、お茶をいっぷく」感想


何となく手に取って読み始めましたが、「徒然草」って、 中々含蓄のある言葉が書いてあるんだな、というのが最 初に感じたことです。(今更ですが。)

例えば、第九三段に「人、死を憎まば、生を愛すべし。 存命の喜び日々に楽しまざらんや。」という一文があり、 この本では、「今、生きている、この喜びを、日々、楽 しもうではありませんか」と訳しています。

新型コロナウィルスの蔓延、非常事態宣言の発令など、 私たちは近年に経験したことのない非日常の中にいま す。こうなってみてはじめて、失った日常の尊さを実感 している方も多いことでしょう。私も、自由に外出もま まならない毎日に辟易して、早く元の生活に戻らないか な、と思っていましたが、不意にこの一文に出会って、「不 自由とは言え、自分も家族も元気に過ごせている。その 事を感謝して、出来る範囲で楽しめば良い。」と考える ことにしました。

とは言え、「旅に出るのは、いいものですよ」(第一五段: いずくにもあれ、しばし旅だつにこそ、めさむる心地す れ)との一文に、「どっか行きたい~!」となってしま うのですが…




雑草フラワーアレンジメント

雑草フラワーアレンジメント


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このアクションにした理由は?

「こころ彩る徒然草」を読んで「出来る範囲で楽しもう」 と思った私は、自宅でどんなことが楽しめるかあらため て思案しました。陶芸も趣味なので、何か新しい作品で も作れれば良かったのですが、さすがに自宅に窯はない ので、仕方なく、以前に作った花器に花でも生けて、自 宅を飾ろうと思いました。とは言え、気軽に花屋に出か けるのも憚られるので、庭に咲いている花を使うことに しました。

準備物

・花器いろいろ
・花(庭から調達)
・はさみ

作り方

▲垣根のジャスミン


▲石垣の合間に咲いている花も活用!


▲茎がふにゃふにゃ で生けづらかったで すが、何とか完成!

感想

少し前ならチューリップや水仙が咲いていたのですが、今の時 期は花器に生けやすそうな花が咲いておらず、やむなく、石垣 の合間に勝手に咲いている花も使ってみました。 花が地味なので、華やかな花器で生ければ少しは映えたのかも 知れませんが、自宅にあったのは地味~なものばかり。人にあげ たり、割ったりして、自宅の花器が減っているので、新しい花器 が欲しいな、と思いました。 花を探して庭に出てみると、案外知らない花が咲いているんだ な、と気づきました。ジャスミン以外の花の名前が分からず、 母に聞いても「雑草」としか返ってこないので(なんて風情の 無い返答!)、植物辞典が欲しいな、と思いました。 「出来る範囲で楽しもう」と始めたのに、欲しいものがどんどん 増えていることに気づいたアクションでした。


今回の記事を書いた人について

                                                                                                                                                                                                                                

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御殿山美術センター スタッフ K.A