橋村物語①

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橋村物語①


2020年は矢野橋村(やの・きょうそん)の生誕130年にあたります。

今年の所蔵作品展は1年間を通じて、矢野橋村の作品を中心に展示します。生誕記念の今年はさまざまな角度から橋村の作品を紹介し、一人でも多くの方々に橋村の作品をご覧いただき、南画家・橋村の画業を振り返る機会となることを願っています。

橋村物語①
矢野橋村は1890(明治23)年9月8日、愛媛県越智郡波止(はし)浜(はま)町(現在の今治市)に生まれました。

橋村の号は、故郷の波止浜にちなんでいます。1907年(明治40)年17歳のときに画家になることを目ざして大阪に出てきます。最初、生計と学資を得るために大阪城近くにある大阪陸軍造兵廠に見習工として働き始めます。

しかし、機械に手を挟み、左手首を切断する事故に遭遇。以後、橋村は郷里からの援助を受けながら画家への道に専念します。橋村は初め有名な南画家に入門を願いますが、断られています。次に南画家・永松春洋の門を叩き、弟子入りを許されます。

この時の苦い経験が、希望すればだれもが自由に絵を学べる学校が大阪にあれば、という思いを抱かせ、後に橋村が大阪美術学校を設立する要因のひとつとして考えられています。橋村は師・春洋のもとで修行に専念し、画壇で頭角を現すようになります。

お問い合わせ

050-7102-3135

開館時間:午前9時~午後9時まで(日曜、祝日は午後5時まで)
休館日:毎月第4月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始。