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2018年度 第6期所蔵品展「菅井汲展」

開催日 10/27(土)~11/18(日)
会 場 御殿山生涯学習美術センター 1階
内 容 菅井 汲(1919-1996)は大正8年神戸市東灘区御影町に生まれました。
大阪や兵庫県で育った菅井は、昭和8年14歳で大阪美術学校に入学しますが、年長者ばかりの同級生になじめないうえ、12歳から患っていた心臓弁膜症の影響により中退します。

その後は、ポスターなどの商業デザインや、教科書の挿絵などの仕事に携わります。日本画家の中村貞以に学ぶなど、積極的に制作を行う中で、エルンスト、クレー、ミロの作品に関心を寄せた後、ジャクソン・ポロックなどのアメリカ現代美術の作品に感動し、渡米を望みますが、経費の面でかなわず、行き先をフランスへと変更します。

昭和27年の渡仏後は、パリの美術研究所グランド・ショミエールに通い、イタリア人画家パオロ・ヴァルローズ、田淵安一、今井俊満、金山安喜、岡本太郎などの美術家たちと親交を結びました。

昭和42年ヴァカンスからパリに帰る途中、ポルシェ911Sを運転していた菅井は大事故を起こします。頸部骨折の重傷を負いますが、奇跡的に一命を取り留めます。事故により身体の動きが不自由になり、助手の協力を得ながら制作を続けます。

第3回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ・ザグレブ市近代美術館賞(1959)を皮切りに、第2回東京国際版画ビエンナーレ国立近代美術館賞(1960)、第2回グレンヒェン色彩版画トリエンナーレ大賞(1961)、第6回日本国際美術展優秀賞(1961)、第31回ヴェネツィア・ビエンナーレ デヴィット・E・ブライト基金賞(1962)、第8回サンパウロ・ビエンナーレ外国作家最優秀賞(1965)、第1回クラクフ国際版画ビエンナーレ大賞(1966)など数々の国際的な版画賞を受賞しました。平成8年5月14日、一時帰国中に神戸で心不全ため亡くなりました。

【展示作品】
「GROUP1」「GROUP2」「GROUP3」「GROUP4」「GROUP4-B」「V-12」
「V-12」のみキャンバスにアクリル、その他は紙にシルクスクリーン
※いずれも菅井汲、当館所蔵
お問い合わせ

050-7102-3135

開館時間:午前9時~午後9時まで(日曜、祝日は午後5時まで)
休館日:毎月第4月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始。